日本の印章の歴史

日本の印章の歴史は国交のあったといわれる中国から伝わったとされています。

歴史の教科書にも出ているので知っている人も多いと思いますが、1784年に出土した金印が最も古い印章として有名ですね。この金印は漢委奴国王(かんおわのなのこくおういん)と言われ現在は国宝として指定されています。

西暦656年の大化の改新で、豪族中心とする政治から天皇を中心とする政治にかわり 行政や刑罰などの律令の制度が整えられ、印章も公文書などの重要な書類に使用されるようになったようです。

しかしその後は印章もだんだん簡略されるようになり、平安時代くらいになると花押といわれる自署を特殊な図案や文様に変化させたサインが使われ始めるようになり、江戸時代になると判とか書判とも呼ばれた花押は、とてもよく使用されたようです。

一度は廃れたかのように見られた印章ですが、戦国時代にはまた少しずつ使用されるようになり、江戸時代の行政の書類および個人的な文書にも印章が使われた形跡が残り、徐々に庶民にも習慣として定着してきたように見てとれます。印鑑帳なども作られたようです。

明治時代になると政府は他の諸外国が取り入れている署名制度を見習い、日本にも取り入れようと試みられたのですが、後に議論を重ねていく中で、煩雑な事務をより簡単にする為に、捺印する方が様々な面で便利という事になり、印鑑登録の制度もこの時期に確立され、市町村の行う事務の一つとなったようです。